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下肢静脈うっ滞症候群

下肢静脈うっ滞症候群

下肢静脈うっ滞症候群は合併症

下肢静脈瘤になると静脈でうっ滞が発生し、静脈内の圧力が上昇します。この状態が1年くらい続くと「下肢静脈うっ滞症候群」という合併症を引き起こすのです。膝より下の部分で症状が見られるのが特徴です。

下肢静脈うっ滞症候群になると、皮膚への酸素や栄養分の供給が不足します。これにより皮膚が薄くなって内出血や色素沈着ができたり、皮膚のかさつきや硬化、湿疹などの炎症を起こすのです。痒みを伴うため、患部を傷つけてしまうと皮膚炎を悪化させることもあります。

これらの症状は日常生活に支障をきたすほどではないので、ついつい放置しがちです。けれども、そのままにしていると重症化して以下の病気に発展する可能性があります。

・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)……足裏に膿疱や色素沈着
・蜂窩織炎(ほうかしきえん)……皮膚の深部から皮下脂肪にかけての化膿
・自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)……全身の発疹と激しい痒み
・皮膚潰瘍(ひふかいよう)……傷が修復されずに穴が空いてしまう

いずれも下肢静脈うっ滞症候群を治療することで、快方に向かいます。

下肢静脈瘤は目に見える病気です。下肢静脈うっ滞症候群は、それに加えて目立つ色素沈着があります。重症化するまでには時間があるので、気づいた時点で病院へ行くのが望ましいでしょう。色素沈着や皮膚炎が酷くなるほど、元の綺麗な状態に戻るのは難しくなります。

下肢静脈瘤の合併症は下肢静脈うっ滞症候群だけでなく、他にもあります。特に瘤の中にできる血栓が体内をめぐると、表在静脈が炎症を起こしたり、肺動脈を塞いでしまうこと(肺動脈塞栓症)があります。また、深部静脈にまで血栓ができる場合もあるのです。